基礎Ⅰレベル(TOEIC L&R TEST ~600 / 英検2級)
助動詞は話し手の意思を伝えるためにあります。多くの助動詞がありますが、今回は can と may について例文を元に学びましょう。can については「~できる」、may については「~してもよい」と中学校で学んだかもしれませんが、英検の面接や英作文で使うレベルまでもう少し拡張して、助動詞の使い勝手の良さを体験してみてください。
can
can には以下のように基本的な用法が4つあります。それぞれを見ると意味が違いますが、ベースには「可能性」の強いイメージがあると考えると理解しやすいです。特に、能力を示したいときによく使います。その他に、単純な許可を示す場合、依頼する場合、推量する場合に使うことができます。
可能性や能力を表す 「~することができる」
エミリーはとても上手にバイオリンを弾くことができる。
You can do it! Try again.
できるよ!もう一回やってみて。
※ can の部分を be able to と書き換えて同じ意味を表すこともできます。
許可を表す 「~してもよい」
もう家に帰ってもよいですよ。
Can I use your phone?
あなたの電話を使ってもよいですか。
依頼を表す 「~してくれませんか」
その本を取ってくれませんか。
Can you say it again?
もう一度言ってくれませんか。
※ビジネス等実際の場面では、より丁寧な Could you ~ ?を使います。
推量を表す 「~は有り得る」「~のはずがない」
それは有り得ると思う。
It can’t be true!
そんなの有るはずがないよ!(そんなの嘘だ!)
may
can と似ていて、作文などでどちらを使うか迷う場合もありますが、こちらは「容認」のイメージです。そうであってもいいし、そうでなくても別に問題ないという気持ちを表します。話者が相手に柔らかく許可の気持ちを表すと考えてください。推量は can よりもやや形式的な表現です。
許可を表す 「~しても良い(よろしい)」
お名前を伺ってもよろしいですか。
You may go home now.
もう家に帰ってもよろしい。
※疑問文は、目上の人やお客様などに「許可を求める」とき、肯定文・否定文は、上司から部下など、目上の人から「許可を与える」ときに使います。
推量を表す 「~かもしれない」
今日の午後は雨が降るかもしれない。
She may not come here today.
彼女は今日はここに来ないかもしれない。
これだけでも結構ですので、面接での会話や英作文のときに使えるようになるまで、積極的に助動詞を入れて文章を作ってみてください。実際のビジネスシーンでは、実は多用しない方がよいのですが、基本的な使い方を覚え、パッと出てくるようになると表現力が豊かになり、制御しながら使うのであれば、頼もしい味方になってくれると思います。
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