NHK英語講座「入門ビジネス英語」をお勧めします。 

英語学習法

元になった「NHK英語講座『入門ビジネス英語』」の記事は、2012年4月23日に書かれたものですので、おおよそ8年前の記事になります。時の経つのは早いものですね。

最近、この記事へのアクセスが増えましたので、NHK英語講座の現状に合わせて、記事をアップデート (Rewrote) しました。よろしければ、併せてこちらの記事もご参照ください。

CEFR(セファール)は、世界的に用いられる語学学習・熟練度の評価尺度です。正式には、外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠 (Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment) といいます。参考:旺文社 CEFRで見る英語・外国語検定試験

NHKラジオ講座のレベルのおおよその目安(CEFR対応表)とおすすめ講座

NHK英語講座は、初心者からベテラン実務者まで、日々の精進とブラッシュアップに欠かせない、とんでもない優れものです。非常にコストパフォーマンスが良い。

90年代、杉田先生の「やさしいビジネス英語」が楽しくて、小さなNHKテキストを鞄の中に入れて、ラジオを録音したものを、通勤電車の中で何度も聞いていました。

CEFRに対応した2020年の講座の一覧表(抜粋)を作ってみました。(出典:NHK英語講座)

CEFR C1 以上に該当する人は、毎日、生活や仕事で英語に触れる人です。なかなか居ません。

CEFR Level説明 DescriptionNHKラジオ講座
C2ほぼすべての話題を容易に理解し、その内容を論理的に再構成して、ごく細かいニュアンスまで表現できる。
C1広範で複雑な話題を理解して、目的に合った適切な言葉を使い、論理的な主張や議論を組み立てることができる。実践ビジネス英語
B2社会生活での幅広い話題について自然に会話ができ、明確かつ詳細に自分の意見を表現できる。
B1社会生活での身近な話題について理解し、自分の意思とその理由を簡単に説明できる。入門ビジネス英語
A2日常生活での身近なことがらについて、簡単なやりとりができる。基礎英語3
A1日常生活での基本的な表現を理解し、ごく簡単なやりとりができる。基礎英語2
A0ごく簡単な表現を聞きとれて、基本的な語句で自分の名前や気持ちを伝えられる。

おすすめ講座(中学生、高校生、TOEIC L&R TEST)

中学2年生の方にお勧めしたいのは、A1のレベルに近い「基礎英語2」です。また、中学3年生の方にお勧めしたいのは、A2のレベルに近い「基礎英語3」です。

他にもいろいろなラジオ講座やテレビ講座がありますが、やらなくてもいいです。基礎英語2と3を徹底的にやり込みましょう。

高校1年生~2年生の方にお勧めしたいのは、B1のレベルに近い「入門ビジネス英語」です。ビジネスという言葉がついていますが、学生の方でも大丈夫です。

会話に主体を置きたい場合は、同じくB1のレベルに近い「ラジオ英会話」がお勧めです。こちらの方が、幾分、「入門ビジネス英語」より易しいです。

高校生の方は、よくできる方でも、この二つだけでいいと思います。受験準備期間を除く、2年半程度はやり込みましょう。きっと目が出ます。(というより一生ものです)

英検2級にも十分に対応できます。

社会人の方などで、TOEIC L&R TEST で、600点~730点を目標にされている方にも、「入門ビジネス英語」をお勧めします。一年間、やってみてください。きっと、役に立ちます。

特に、Section 5 ~ 7 で問われる、実務運用能力(語彙、文法の基礎、よく使う慣用表現や構文、読解力、少しの思考力)を養成するのにはうってつけです。

TOEIC L&R TEST 860点を目標にされている方には、「実践ビジネス英語」をお勧めします。難しいです。海外勤務の渡航準備をされている方にもお勧めです。

TOEIC L&R TEST 600点を目標にされている方、学生時代にきちんと勉強したけど、今一度ブラッシュアップしたい方には、まずは、取り組みやすい「ラジオ英会話」をお勧めします。一年間やってみて、充実感があれば、是非、「入門ビジネス英語」をやってみてください。きっと、英語を使える自分に出会えると思います。

NHKの教材やカリキュラムは、本当にありがたいです。リーズナブルな価格(というより無料のDL資料も多い)で、これほどの質と量を望むことは他では難しいでしょう。受験生でも、単発の書籍では長続きしません。

聞き逃してもネット配信があるので安心です。NHKの回し者ではありませんが。

詳しくは、下記のNHKのホームページをご覧ください。

NHK英語講座の受講に際して、ひとつ上達のコツがあります。

それは、少なくとも一年間継続してみるということです。続けることが、本当の力の源です。続けないから、できるようにならないのです。続ければ、できるようになります。

このブログ(English Practice)で英文法や英作文などの記事を読まれる方は、併せて次のページもご覧いただくと、CEFRや各種試験とこのブログの難易度表示の対応(目安)がわかると思います。


2012年当時の記事はこちらです。(当時の対応表をテーブルから画像にしました)

参考:2012年春からのNHK英語講座と英語の勉強会のクラスの対応表

英語教室のクラスとNHK英語レベルの対応表です。学ぶ英語から使う英語を目標に、2012年春より以下のようになっています。

2012年のNHK英語講座のレベル分け(CEFR準拠)

出典:NHK英語グランドデザイン2012、CEFR、英語教室の運営規程より

5月以降の英語の勉強会では、副読本にNHKラジオ「入門ビジネス英語(関谷先生)B1レベル」をお勧めしています。4月23日現在、発売中の5月号(5月7日~6月2日)は、4つの必須スキルの全てにおいて実務に即活用できる優れモノです。税込380円で一ヶ月間勉強できますので、本当にリーズナブルですね。

杉田先生の実践ビジネス英語と併せて一生懸命に勉強すれば、数年で結果が出ると思います。特に経験者のブラッシュアップにも最適です。NHKラジオ放送と共にインターネット経由でパソコン・スマホ等でも番組を聞くことができるので便利です。

入門ビジネス英語(B1レベル)

英語の勉強会(月曜夜)に参加される皆さんが目標とされるレベルは CFER B1 と呼ばれるものです。これは、身近な話題を理解して、意思と理由を簡単に表現できるというもので、初学者が仕事や生活の実務に役立つ実用レベルと言えます。

CEFR基準では、このレベルに到達しますと、日常会話ならだいたい理解できる、海外旅行中に様々な対応ができる、簡単な内容ならば首尾一貫した文章を作成できるとなっています。(CEFR:欧州言語共通参照枠)

A2クラス及びA3クラスについて、「入門ビジネス英語」を副教材としてお勧めしています。異文化コミュニケーションの初期段階では、大学受験のような難しい文法や語彙を使わず実用的な言い回しや用法を確実に習得することが大切です。

私たちは、これを実効性の高いコミュニケーションスキル習得のための英語学習の機会(Active English Practice)と位置づけています。

また、この学習においては、コミュニケーションをスムーズに進めること相手の真意を容易に把握することこちらが伝えたいことを正確に伝えることを何よりも大切にしています。

必要最低限の文法と語彙は習得しなければなりませんが、言い回しや用法の新しい知識の吸収と併せて、実践的な練習を積むことによって語学は次第に自分のものとなっていきます。

現在は、英語の勉強会は開催しておりません。表の最も右の列の英語の勉強会のクラス分け(A1~A3)は、当時のものです。