基礎Ⅱレベル(TOEIC L&R TEST 600~730)
会話の節目で、ちらっと出てくるような諺(ことわざ)です。
その時の気持ちが簡潔に表れていて、国や民族が違っても気持ちは一緒なんだなと思わされることがあります。
昔の教科書や参考書などに載っている諺一覧の中には、今ではあまり使われないものがあるので注意しましょう。
A friend in need is a friend indeed.
苦難の友は生涯の友。刎頚之友。
有名になったり、金持ちになったりすると、いろいろな人が寄ってきます。反対に、窮地に陥ったり、心身がしんどくなったりすると、人は段々と離れていきます。
目先の利益が目的の人は、友人にはなり得ません。
むしろ、しんどいときに助け合ったり、励ましあったりして、何とか苦難を乗り越えることができたとき、そのときに一緒にいてくれた人が本当の友人です。
in need まさかのとき
a friend in need 必要とするときに一緒にいてくれる友人
indeed adv 本当に、実際に、正に
司馬遷の「史記」の中に、趙の恵文王の賢臣藺相如と名将廉頗の故事( 刎頸の友 )が載っています。
No news is good news.
便りが無いのは良い便り。
仕事の面接を受けた後、先方から連絡が無いとき、こちらからアクションを起こす方が良いのか、それともそのままにした方がよいのか、悩みどころですよね。
B: Have you been waiting long?
A: Two weeks. Is no news really good news?
B: Now this is a little hard. You should inquire about that.
B: 随分待ってるの?
A: 二週間よ。便りが無いのは本当に良い便りなのかしら。
B: ちょっと難しいわね。先方に問い合わせてみたら?
こんな感じで会話の中に自然と出てきます。
Job Interview を受けたものの、その後連絡が無いといのは、大抵、落っこちた場合です。人事の採用担当者は忙しくて、落ちた人への連絡まで手が回らないのでしょう。
でも考えようによっては、日本の企業のように「お祈り」メールや手紙をもらってばかりだと、余計に落ち込んでしまいます。
☆
元々の意味は、連絡する間もないくらい忙しい(=成功している)ので、連絡が無くて心配だろうけど、きっとうまくやっているよということです。
昔、母が下宿する息子からの連絡がなくて、心細くなったときは、「元気な証拠」とばかり気丈に自分に言い書かせて頑張っていました。今考えれば、親不孝者です。