基礎Ⅱレベル(TOEIC L&R TEST 600~730)
今回は、よく言われている日本語との対比と少し意味の異なるものや、やや高度な言い回しを選びました。
この機会に英作文中で使う練習もしてみましょう。例文を何度も書くとイザというときに忘れないと思います。
Easy come, easy go.
簡単に手に入るものは、簡単に失ってしまう。
楽をして得たものは、そんなに大事には思わないので、使ってしまう(失くしてしまう)のも惜しいとは思いません。思い入れが無いからです。
よく言われる「悪銭身に付かず」と和訳を対比させるのは、間違いとは言いませんが、ニュアンスが少し違います。「楽して(何かが)うまくいくことはない」は妥当だと思います。
B: Really. Easy come, easy go. But are you OK for the travel?
A: I’m not OK at all. What am I going to do?
B: Well, you asked for it.
B: 本当? もらったお金は、すぐ出ていくよね。でも旅行の方は大丈夫?
A: 全然、大丈夫じゃない。どうしよう。
B: うーん、自業自得というやつだね。
Necessity is the mother of invention.
必要は発明の母。
真に成し遂げなければならないことがあれば、人間、必死になって工夫や努力をするもの。
目標が曖昧で、何となくやっているとしたら、工夫や努力、改善や進歩など、うまくいくことはあまりありませんね。
何かを発明するということは、真に迫ったニーズがあるはずです。
そんなニーズ(必ず解決しなければならないこと)があれば、解決策(発明)もきっと見つかると思います。(必死になってやるから)
それが長じて、目的があって、それに対して相当の努力を続けるならば、きっと成功する(解決する)という意味で使われます。
B: They say “necessity is the mother of invention,” but I don’t feel the vital “necessity” of art because we’re in the science course.
A: It is.
B: I want my brother to do my art homework instead.
B: 必要は発明の母って言うけど、美術は必要性を感じないんだよね。私たち理系だし。
A: そうだね。
B: 代わりにお兄ちゃんにやってもらおうかな。
Necessity is the mother of invention.
A difficult new problem forces people to think of a solution to it.
Oxford Advanced Lerner’s Dictionary 9th Edition – Oxford University Press
困難で新しい課題が、人々にその解決法(発明)を考えさせる。
Good things come to those who wait.
待てば海路の日和あり。
直訳すると、物事を待つことができる人に良いことが訪れるとなります。焦らずにじっくり行けば好機がやってくるということですね。
航海をするとき、荒天と好天が交互にやってきます。荒天のときは、港で待つ。そうしたら好天の日がやってきて、安全に航海できるというものです。
焦って、嵐のときに出港すると、危険な航海になって後悔することに。辛抱が一番大事です。
「待てば甘露の雨を得る」も同じ意味です。 Good things come to those who wait, but only what’s left from those who hustle. も同じような意味です。
B: Good things come to those who wait. Everything will be fine.
A: Thank you. I need to keep plugging further away at experiments.
B: I always have faith in you.
B: 待てば海路の日和あり。きっとうまくいくよ。
A: ありがとう。地道に実験を続けてみる。
B: 応援してるよ。(ずっと信じてるよ)