英作文のために覚えておきたい慣用表現や構文(7)

★★ 基礎Ⅱレベル(TOEIC 600点~730点)

今日はやや難しい表現(構文)、かつ、実用的なものについて解説します。ひとつの概念でも、様々な表現方法(言い回し)について学んでみましょう。表現の幅を広げることで、文章を読んだり書いたりすることが楽しくなります。また、それを続けることで、相当の長文であっても、意味をつかむことが少しずつ苦にならなくなると思います。何度も紙に例文を書いてみてください。

better late than never 遅くても実行しないよりは良い

It’s better late than never study English.
英語の勉強がノロノロでも、やらないよりはずっとましだよ。

上の例文は It’s strongly better for us to study English late than not to do so. と書き換えができて、「英語の勉強の速度が遅くても、我々にとって、勉強しないよりは(絶対に)良い」という意味です。英語の勉強をしなければ、本当にまずい(切羽詰まった)状況が伺えます。never が意味を一層強めています。会話でも使いたいですね。

Better late than never.
遅れてもしないよりはまし。(または、遅れても来ないよりはまし。)

諺(ことわざ)です。このまま、覚えてしまいましょう。ピシャリと言う時の決まり文句。

by the skin of one’s teeth 辛うじて、簡単ではなかったがやっとのことで

Thanks to your help, I passed the exam by the skin of my teeth.
おかげさまで、何とか合格できました。
We escaped a colossal tornado by the skin of our teeth.
大竜巻から間一髪で逃れ(のがれ)ました。

by the skin of one’s teeth (= barely, narrowly, only, just) は、主に米国で使われる表現で、辛うじて(かろうじて)、ぎりぎりで、やっとなど、きわどい時に使います。by a hairbreadth 間一髪(かんいっぱつ)の意味でも使えます。また、災害から逃れられた場合などによく使います。

構成語から推察すると、「歯の皮など無い→それほど余裕がない→辛うじて」という意味が取れます。慣用表現であっても類推できる部類で、覚えやすいですね。

<閑話休題> 16世紀に英訳された旧約聖書(Geneva Bible)のヨブ記10章20節にある「わずかに歯の皮により」という表現が最初と言われています。

once in a blue moon 滅多にない(めったにない)、ごくまれに

My mother drives once in a blue moon.
母は滅多に運転しない。
A: Why don’t you take a rest of your eyes off the display once every two hours?
B: Once in a blue moon I could.

A: 二時間に一回は画面を見ずに目を休めたらどう?
B: 絶対無理(忙しくて)

青い月くらい滅多にない(very rarely)という意味から否定的な意味で使われます。口語です。

たまに、曲名に使われていますね。 他の類似の表現を使わずに、この表現を使う人は、ある意味、上級者か英語マニアの方かもしれません。(ネイティブは別として) 驚かしてやりましょう。

blue moon については、大気中の塵(ちり)によって、地表から見ると月が少し違った色に見えるとか、月の満ち欠けの周期が約29.5日のため、数年に一度、年13回、満月を見ることができるとか、そのようなことから名付けられたようですが、何れにしてもそんなことは滅多に起こりません。それで「滅多にない」となったと覚えては如何ですか。

a rain check 延期、見合わせ

I’m afraid I have to take a rain check.
残念ですが、この度はお断り申し上げます。
May I have a rain check?
また今度ということで如何ですか。

例文は丁寧にお断りするときの表現です。予定していたけれども、断らなければならなくなった時などに使います。a rain check (野球の試合などが雨天順延の際にもらえる次回の入場券)から延期(やんわり断る)の意味になりました。

make sure 確認する、必ず行う

Please make sure again that your seatbelt is securely fasten.
シートベルトをしっかりお締めかどうか今一度お確かめください。
I’ll make sure of it immediately.
すぐに確認します。

最初の例文は機内アナウンスなどでよく出てくるフレーズですね。make sure は日常会話でよく出てくるフレーズです。その際の that はよく省略されます。Make sure you get home safe. 必ず無事に戻ってね。

職場などで上司にいろいろと聞かれた場合など、内容について知っていても即座に答えず、二つ目の例文のように一旦留保し、資料などを準備してから報告を行うスタイルが必要な場合があります。技術の仕事の場合は、特に気を付けたいものです。(何でもそうですが)しかし、あまり連発すると頼りないイメージも付きかねません。場合分けと中庸が大切ですね。

be to 動詞の原形 ~を予定している、することになっている

The conference is to be held in Kobe in April.
その会議は神戸で4月に開催される予定だ。
I am to meet her parents tomorrow evening.
明日の夕方、彼女の両親に会うことになっている。

神戸で「来る」4月に開催されるという意味があります。また、「来るべき」明日の夕方に「いよいよ」彼女の両親と会うことになっているという意味です。(本人の気持ちとは関係なく)確実にやってくる未来について記述するときに便利です。既に決まっていることに使いますから be going to do に近いと思ってください。

be to do の構文では、他に、可能かどうか、自分の運命、自分の意思や義務を表すこともできます。会社や学校のメールなどの連絡でよく使います。

文法の勉強が一通り終わった方が、熟語や慣用表現、大切な構文などを覚える際は、ひたすら書いて覚える方法をおすすめします。書かないと覚えません。(学んだ知識が脳の長期記憶野に配置されません)よく、アウトプットが大事と言われる所以です。

例文を何度か書いて(裏紙でもノートでもいいです)いるうちに、例文ごと覚えてしまいます。こうなると、日常、普通に書いたり話したり、応用が利くようになります。後の dictation や shadowing にもつながってきます。まずは、簡単な例文を何度か書いてみて、英作文に積極的に活用してみましょう。


 
 

定番表現

Posted by O&M