will と be going to のニュアンスの違い

基礎Ⅰレベル(TOEIC L&R TEST ~600 / 英検2級)

こんにちは、うさやまです。

今日は、使い分けというより、ニュアンスの違いについて書いてみます。

英語で未来のことを言うときは、基本的に助動詞 will を用います。また、同様に be going to を用いて、未来のことを言うこともできます。

学校で習ったように will = be going to なのかな・・という疑問が出てきますね。ニュアンスの差は、こんな感じでしょうか。うまく伝わるとよいのですが。

will 話者の今の気持ち be going to 主語の人の昔からの気持ち

ここで、話者 = 自分 と考えてくださいね。

She will take his advice.
彼女は彼のアドバイスに従うだろう。(と話者が思っている)

She is going to take his advice.
彼女は彼のアドバイスに従うつもりだ。
(「彼女が前からそう思っている」ことを話者が知っている)


助動詞の will を用いるのは、

  • 話者が今そのように思っている場合 (主観的)
  • 単純に未来のことをいう場合

のときが多いです。

つまり、will は、話者が「そうだろうな」とか「そうしような」と思っているときです。

上記の例文の場合、彼女のことを話題にしている話者がいて、その人が彼女のことについて、このように思っているということですね。

話者は、自分の主観で話をしています。

単純な未来や「現在+ちょっと先」についていう場合もあります(実際、これも多いです)


一方の be going to は、going と進行形になっていることからわかる通り、彼女が自らの意思で以前から何かを進めており、または、進めようとしている状況だと言いたいのです。

つまり、be going to を用いるのは、

  • 主語の意思 = 主語に当たる人が「何かをすると前から決めている」
    (話者からしたら客観的な話)

のときが多いです。それによって、「~するつもりだ」と訳せます。

話者からすれば、この話をしている時点で、既に彼女の心は決まっており、既定路線について、「将来こうなるだろう」と言っているに過ぎません。

話者は、客観的に物事を見た上で話をしています。


まとめ

敢えて言えば、話者の今の意思彼女の以前からの意思の違いがあるのですね。

でも、そんなに気にしなくてもいいですよ。置き換え可能な時が多いです。その意味では、学校で習ったことは正しかったですね。

例文

今回は短い記事ですみません。いろいろと意見はありますが、実際の仕事や外国人とのコミュニケーションでは、それくらいのことなのです。

例文を載せておきます。理解の一助になれば幸いです。

We will go to a trip to Kyoto this week end.
私たちは、今週末は、京都に旅行に行っているでしょう。
We are going to be in Kyoto this week end.
今週末は京都にいる予定です。(前からの計画)

Will you have finished your homework for three days?
三日間で宿題は終わっているでしょうか。
Are you going to finish your homework for three days?
三日間で宿題を終わらせるつもりですか。(あらかじめそう考えていたのかどうか)

That business plan will be accepted and launched soon.
あの事業計画はすぐに承認されて実行に移されるだろうね。
That business plan is going to be accepted and launched soon.
あの事業計画はすぐに承認されて実行に移されるだろうね。そうであってもらいたい。
(前から計画を推進してきた人の気持ちが入っています)

I will take the examination and get into Stanford this year!
今年こそは、試験を受けてスタンフォードに入ってみせるぞ!
(この話をしているときの話者の強い心意気を感じますので be going to は使いません)

It is going to rain because the sky is gloomy.
空がどんよりしてきたから一雨くるかな。
(話者の意思ではないので will は使いません)

いっぱい読んで、いっぱい書いているうちに、こんなニュアンスの違い(日本語でも英語でもたくさんありますね)が頭に入ってきます。