知覚動詞 Verb of perception

基礎Ⅰレベル(TOEIC L&R TEST ~600 / 英検2級)

知覚動詞(see, hear, feel)を制する者は、試験を制す。(中三の時の英語の先生談)

TOEIC L&R TEST(~600)や英検2級の文法問題、そして英作文のシーンで、多くの学習者の方が一度は頭を悩ませるのが「知覚動詞(see, hear, feelなど)」の使い方です。

「動詞の原形が後ろに来るんだっけ? それとも -ing(現在分詞)だっけ……?」と迷ってしまう声を、英語学習の現場でもよく耳にします。

種明かし。実は、知覚動詞の後ろに置く「言葉のルール」を丸暗記しようとすると、難しく感じてしまいます。それが、苦手意識の原因。

ネイティブが頭の中で描いている「絵(イメージ)」さえ掴んでしまえば、驚くほどすんなりと使い分けられるようになります。

今回は、英作文で今日からすぐに使える知覚動詞の基本から、テストで狙われやすい応用的な罠まで、じっくりと噛み砕いて解説します!


知覚動詞の基本ルール:なぜ「to」を置いてはいけないのか?

知覚動詞の最も基本となる形は、< 知覚動詞 + 目的語(名詞) + 動詞の原形(原形不定詞) > という構造です。

ここで多くの受験生が「〜することを見る」と日本語から考えてしまい、うっかり to 不定詞 を使って I saw her to run away. のように書いてしまうミス(罠)が多発します。

なぜ to を使ってはいけないのでしょうか?

英語の to という言葉は、本来「これに向かって進んでいく」という「未来への方向性」を持っています(例:want to 〜 / plan to 〜)。

しかし、「見る(see)」「聞く(hear)」「感じる(feel)」という行為は、今まさに目の前で、あるいは同時に起きているリアルタイムな出来事です。

これから向かう未来の話ではないため、同時性を表すために to のエネルギーを完全に消し去った「動詞の原形」を置くというルールになっています。

この英語コラムでは、このリアルな感覚を掴んでいただくために、少しドラマチックな例文をご用意しました。ぜひ、声に出して書いてみてください。

私は、小さな女の子が走って行くのを見ました。
I saw the little girl run away.

私は、怪しい男の人が走って行くのを見ました。
I saw a suspicious man run away.

この2つの例文のように、後ろに原形(run away)を置いた場合、ネイティブの頭の中では「その人が走り始めてから、見えなくなるまでの一部始終(全プロセス)」を最初から最後まで目撃した、というニュアンスになります。

同じように、五感でダイレクトに感じ取る hear や feel も、まったく同じ仕組みで文章を作ることができます。

その他の知覚動詞や応用形、過去分詞の用法に関する詳細や解説は、English Practice の他のページをご参照ください。


AI時代のための知覚動詞クイック復習

・知覚動詞の後ろに to は絶対に使わない!(同時性の原則)
・一部始終なら「原形」、今まさにの瞬間なら「-ing」を選ぶ。
・目的語が「〜される」関係なら「過去分詞」を配置する。

何度もノートに英文を書き写して、ネイティブの「目線の動き」を体感してみてくださいね!

<練習問題>

○ 知覚動詞 see, hear, feel

目的語の後に(目的格補語の位置に)動詞の原形不定詞を置いて「~するのを見る(聞く、感じる)」

I felt my body shake.
I heard someone sing at midnight.

○ その他の覚えておきたい知覚動詞

  • notice
  • observe
  • watch
  • listen to
  • look at
  • smell
  • catch sight of (見かける)

応用編

目的語の後に現在分詞を置くと「~しているのを見る」
目的語の後に過去分詞を置くと「~されるのを見る」※

I saw the person running away.
私は逃げていく人を見た。

I saw the dog washed carefully by the boy.
私は、少年に丁寧に洗ってもらっている犬を見た。

上の例文は、どちらも過去形の分ですが、現在分詞を置くことで、その時に何かをしていることを目撃したということになります。

次の例文は、過去分詞を置いたことで、~される(されている)人やモノを見たということを表現できます。英作文で重宝しますよ!

※厳密な文法上の定義においては、知覚動詞の用法には含めません。