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英語表現

「タイヤがパンクした」を英語で言おう

基礎Ⅰレベル(TOEIC L&R TEST ~600 / 英検2級)

英作文や英会話などの英語表現で必要な知識はたくさんありますが、楽しみながら知識量を増やしていくために、このような記事を書きたいと思います。きっと、書き手も楽しいです。

自分の米国での経験をもとに、苦しかった時代(半面は楽しかった時代)を思い出しながら書いてみます。

タイヤがパンクした

車のタイヤがパンクしたときに、I got my car punctured. とはあまり言いません。

この場合の puncture は他動詞で、「タイヤなどをパンクさせる(穴を開ける)」という意味のため、使役動詞と一緒に使って表現していますが、文法的に正しくともあまり使わないのです。

普段は以下のように言うと簡単に通じます。和製英語とまでは言わないものの、ものは言いようですね。皆さんはパンクしませんように。

「タイヤがパンクした」を4例ほどご紹介します。

I had a flat tire.
私は「ぺちゃんこ」のタイヤを持った。=タイヤがパンクした。

I’ve got a flat. 
ぺちゃんこになった。(現在完了)=タイヤが「パンク状態」となった。

The left rear tire went flat.
左の後輪がぺちゃんこになった。(タイヤを主語にした)
(単にタイヤの空気が抜けた場合も上記のように言います)

I have a puncture.
タイヤがパンクした。(主に英国で)

ちなみに punk rock / punk style 等のパンクは「反抗的な」という意味で pʌŋk と発音(ʌに強勢)します。

puncture [pʌŋ(k)tʃɚ] と一部が同じ発音(ʌに強勢)ですが、punk には「ちんぴら、落ちこぼれ、くだらないこと、ビョーキ等々」のニュアンスがありますので、使い道に注意しましょう。

自分に対して言うのは構いませんし、パンクな人に何ら問題はありません。昔、海外のドッキリ番組で Punk’d! (I’ve been punked!) =やられたぁ!というのがありました。

また、似たような語に punctual がありますが、こちらは「時間に正確な、几帳面な」という意味です。

タイヤのパンクの puncture の語源はラテン語の「刺すこと」、punctual もラテン語の「点」ということですので、刺して穴(点)を開けることでつながっているのですね。

また、英国では flat はアパートのことを示します。こんなトリビア知識もきっと何かに役立つものです。英語への興味が深まるかも。^^

発展:一緒に覚えたい Words and Phrases

a punctuation mark 句読点 (語源は上記の通り)
punctuate [他動詞] 何度も中断する (「点を打つ」という意味から)
punctually [副詞] きちんと
punctuality! [名詞] 時間厳守ですぞ!
punctilious [形容詞] 堅苦しい (几帳面が極まって)
a puncher 穴開け機、書類の左側に穴(二穴、多数穴)を開ける文具
a key puncher データ入力をする人 (昔はコンピューターに命令やデータ (keys) を入力するために、専用の用紙に穴を開けて、その用紙を読み込ませていました)
punch パンチ(拳で打つこと)、迫力のあること
punch-up 殴り合い(主に英国で)
punch line 漫才などのネタの「おち」
punchy ふらふら

閑話休題:スラングを使わないで

punk の部分を書いていて、前職時代、長年の海外勤務から戻った人が、米国人などと会議をするときに、不用意に「 ~ is really awesome. 」を連発しているのを聞いて、苦々しく思った経験があります。

教養人や年配の人には、止めておいた方が良いでしょう。仕事ではなおさらです。

多分、「凄いですね」と相槌(あいづち)のつもりだったのでしょうが、相手は少しイライラしていました。

日本通の外国人が、日本で度々「恐悦至極」と言い出したら驚きます。

もうひとつ。

昔のことですが、神戸で英語教室(初級)をやっていたとき、年配の女性(いわゆる、山手のマダム、品の良いおばさま)が、いきなり、通学している他の英会話学校のネイティブ講師から学んだスラングを使いだしました。

他の人にはあまり意味が通じなかったようですが、流行りの若者言葉を使うことが英語に精通しているということではありません。

「ネイティブはこう言う」という知識も、トリビアとしては面白いですが、実務ではあまり役に立ちません。相手が「うっ」となるかも・・です。

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