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慣用表現

英作文のために覚えておきたい慣用表現や構文(3)

基礎Ⅰレベル(TOEIC L&R TEST ~600 / 英検2級)

今年は車で出かけるときは大雪ばかりです。大学入試の二次試験もピークを超えた頃だと思います。

TOEIC では英作文はありませんが、簡単な作文ができるように同等の力を身につけておく必要があります。

例文を参考に皆さんも自分で例文を作って何度もノートに書いてみてください。難解なイディオムでも忘れません。

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in union 共同して、力を合わせて

Why don’t you carry out the mission in union of you two guys?
あなたたちで力を合わせて任務を成し遂げたらどうなの。

Union は「組合」とだけ覚えていては、英文解釈や英作文の幅は広がりません。

どちらかというと、共同作業の意味の方を強く覚えておく方が得策です。

Action in union 共同作業
be in union 仲直り
World In Union ラグビーワールドカップのテーマ曲

tie up with ~と親密な関係を築く、提携する

Recently your company tied up with my company on the due diligence of new businesses.
あなたの会社と私の会社は、先ごろ、新事業の事業価値評価について提携しましたね。

日本語でもタイアップと言いますね。due diligence は事業価値の評価や査定(ビジネス用語)で、資産や事業の将来性などの適正価値を査定することです。

get into a passion 癇癪(かんしゃく)を起こす、激昂する

His boss sometimes gets into a terrible passion and takes it out on those around him.
彼の上司は時々酷いかんしゃくを起こしては、周りの人に当たり散らしている。

get into は、~に入る、身に付ける、巻き込まれる、慣れる、頭に(一つの考え方などが)憑りつくなどの意味があります。

そこで、get into a passion (情熱的な)感情に取り込まれてしまう = かんしゃくを起こすと覚えましょう。

同じ意味で fly into a passion と書いてもOKです。

in reward for ご褒美に、報酬として、お礼として

I was gifted supplementary money in reward for the last achievement.
前期の成績が良かったので、(会社から)余計にお金をもらったよ。

何かのお礼として、特別にいただくような場合に使います。当然の報酬の場合は使いません。ホテルなどの特典も *** reward などとよく言います。

reward は、~に報いるという意味です。ですので、罰が当たる方の報いの意味もあります。

to reward his lasting services 彼の長年の功労に報いる
to reap his just reward 当然の報いを受ける(やや文語的)
to offer a reward for ~に対して賞金を付ける

idiomatic phrase 熟語、慣用語、特定の語法

Using idiomatic phrases to the point is good for enriching writing.
適切に熟語を使うことが、文章作成の要点です。

基礎文法を習得しても、それだけでは、表現力豊かな、あるいは、気持ちの伝わる文章にはなりません。

一生懸命に工夫して(文法と単語を駆使して)文章を作っても、あまりぱっとしないときもあります。

そんなときは、熟語を使ってみましょう。いくつか覚えておくと、本当に便利です。

その人の芸風や作品の作風も idiom といいます。その世界での、特定の「語法」ですね (^^♪

one’s point of view 視点、ものの見方、考え方

My point of view about that is definitely different from your one.
(その事に対する)私の見方は、あなたのそれとは全く違う。

人と意見が違っても、それを認め合う文化圏(欧米)では、まず、論点を絞るために、ある話題についての自分のスタンスをはっきりさせます。(もちろん、やんわり言う)

賛成なら賛成、反対なら反対。

でも、ぶっきらぼうに、「あなたは間違っている」と言うと喧嘩になるので、上の例文のように言うのはどうですか。

ディベートや専門的な会議で、話題について対等のレベルの人たちや同等レベルの専門家がメンバーの場合、「自分の視点としては~」と切り出すと、スムーズに進むと思います。

似たような言葉に perspective があります。

I’ve a different perspective from you.

feel relieved ほっとする

You may feel relieved. Take a good rest.
安心したようね。ゆっくり休んでね。

昔のことですが、日本人講師が clearheaded(明晰?)と教えていて驚きました。

他の例文です。

I felt relieved to hear your voice.
声が聞けて安心したよ。(電話をかけてきた息子にお母さんが)

I’m greatly relieved because all exams are over! (Let’s) grab a coffee?
やったぁ、試験終わった! カフェでも行かない?

almost all ほとんど全部の

Almost all the software developers (of my office) want to reform their work style.
わが社のほとんどのソフト開発者は、働き方を改めたい(良くしたい)と思っています。

ほとんど(全ての)というときに使います。

一般的な集団等に使う場合は the は付けません。集団等を限定する場合は the を付けます。

almost は副詞、主語(の句)は複数形です。

a work style は今話題の働き方、working-styles は作業服などの業務での格好です。

pay attention to ~に注意を払う

Pay attention to eggs boiled too long. Soft boiled is good.
卵を茹で過ぎないように注意しよう。半熟が美味しいよ。

英文では、あくまでも卵に注意を払います。「茹で過ぎ」という概念や物理状態ではありません。「茹で過ぎ」は卵を後ろから修飾します。You have to が冒頭にあると考えます。

This paper is fully paid attention to and well considered.
この論文は、細心の注意が払われており、熟考されております。(審査会等での賛辞)

無生物主語で受動態にした場合、toを忘れないようにしましょう。

think about doing ~しようとじっくり考えている

My brother thought about leaving Denver to New York to start a new job when he graduated from high school. But he never went to other states and has taken over the family business for our parents.

兄は、高校を出た頃、デンバーを出てニューヨークで働こうと真剣に考えていました。しかし、彼はどこにも行かず、両親のために家業を継いでくれました。

think about doing は、~についてじっくり考えることです。think of は、少し考える、ぱっと考えることですので、こちらの方が真剣みが増します。

「結婚するかどうか悩む」「就職で故郷を離れるかどうか思案する」ような場合に使えます。

hear about / hear of なども同じような区分です。

(2020年2月23日に加筆しました)

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