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英文法

未来形と未来進行形 意味と使い分け

基礎Ⅰレベル(TOEIC L&R TEST ~600 / 英検2級)

英語の時制はとても奥が深く、分かっているようで、日本人にとっては間違いやすい事柄のひとつかもしれません。今回は、未来形と未来進行形について解説します。

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未来形はこんなときに使います。

未来形と現在形・過去形の違いはなんでしょうか。

I will play the piano soon.
私は近々ピアノを弾くだろう。
⇒過去も今も弾いていないが、将来は弾くだろう。(未来の習慣)

私はいつもピアノを弾きます(ちゃんと弾くことができる、たしなむ)というなら、I play the piano. と現在形ですね。

昔は弾いていた、今は弾かないという事実を示すなら、I played the piano. と過去形ですね。

それでは、進行形になるとどうなるでしょうか。

I will be playing the piano tomorrow morning.
私は明日の朝ピアノを弾いているだろう。
⇒過去や今のことは分からないが、将来のある時点では弾いているだろう。(未来における進行形)

今まさにピアノを弾いているなら、 I am playing the piano. となります。

未来形

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「~する(になる)だろう」という未来の状態や予定などを表します。後者はあるときに一度だけ行った動作、反復・習慣的に行われた動作の両方に用いることができます。未来形の文章には、will + 動詞の原形や be going to + 動詞の原形を使います。

日本語に訳してしまうと、どちらも「~するだろう、するつもりだ」となりますが、実はそれぞれ表しているニュアンスが違うのです。

まず、will + 動詞の原形では、例文のように単純に成り行きで起こるだろうということを表すとき(単純未来)、主語(話し手)の意志を表すとき(意志未来)に使います。意志未来の will は、以前から計画していたのではなく、話しているその場ですることに決めた行動などを表現するのに使います。

It will rain tomorrow.
明日は雨が降るだろう。
I will go to the party with you tonight.
今晩、君と一緒にそのパーティーに行くよ。

次に、 be going to + 動詞の原形では、will とは反対に、すでに決まっていたこと、以前から計画していたことや、そうなるだろうと推測されることを表現するのに使います。

I am going to see a movie next Friday.
来週の金曜日に映画を見に行くつもりだ。
My son is going to have his hair cut today.
息子は今日、散髪に行く予定だ。

未来進行形

「~しているだろう」と未来のある時点で何かをしている状態(進行中)だと思われる動作や、する予定になっている動作を表します。現在進行形の be 動詞+動詞の ing 形の be 動詞の部分を未来形(will be)に変えて使います。

I will be seeing him next week.
来週、彼に会っているだろう。(会うことになるだろう。)
This train will be stopping at Shin-Osaka, Takatsuki and Kyoto.
この電車は、新大阪、大阪、高槻、京都に停車いたします。

これまで、見てきた未来形の2つの用法でも未来進行形でも、疑問文にすれば相手の予定を尋ねることができますが、それぞれ少しずつ意味合いが変わってきますので注意して使いましょう。

Will you go to the post office tomorrow morning?
⇒ 相手に予定を聞くよりも「明日の朝、郵便局へ行ってくれませんか。」という依頼の意味を持つ疑問文になってしまいます。丁寧に頼むなら Would you go to ~

Are you going to go to the post office tomorrow morning?
⇒ 「明日の朝、郵便局に行くつもりですか。」と、直接的に相手の意志を尋ねる意味の疑問文です。

Will you be going to the post office tomorrow morning?
⇒ 「明日の朝、郵便局へ行かれるご予定ですか。」のように、控えめで丁寧な表現となります。

2016年9月に書いた記事に加筆しました。

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