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慣用表現

英作文のために覚えておきたい慣用表現や構文(4)

基礎Ⅰレベル(TOEIC L&R TEST ~600 / 英検2級)

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take account of ~を考慮に入れる、斟酌(しんしゃく)する

You have to give him any instruction with taking account of his ability.
彼の実力を勘案した上で指導してください。

take — into account も同様の意味で使われます。

His ability should be fully taken into account when you give him any instruction.
指導の際は、彼の能力が十分に考慮されますよう。
(彼の実力に見合った指導が為されますように)

他にも同様の意味の表現として、allow for や make allowances for などもあります。ご自身で、例文を作ってみてください。

to the point 的を得た(射た) / beside the point 的外れな

Good question. Your remarks are really to the point.
いいところを衝いてきましたね。ご指摘はまさに的を射ております。
I’m afraid that it’s a little beside the point.
的外れな質問かと存じます。

論文発表などで、It’s a good question. とよく聞きますが、これは「良い質問ですね」ではなくて、「痛いところを指摘しましたね」です。その上で、指摘されたことは論点(例えば、その研究で解明したい件)などであり、それについて私の知る限りお答えしますというとスタンスだとスムーズに応答が進むと思います。

反対に、折角説明しているにも関わらず、本論とは違う枝葉末節に話が飛んでしまった際、(実際に言うかどうかは別問題ですが)的外れ、あるいは、道筋が逸れたということを伝えるには beside (off) the point が使われます。社内会議、学校内での発表も同様です。

catch up with 追いつく / catch up on 遅れを取り戻す

Will she catch up with her son to hand a lunch box?
彼女は息子に弁当を渡せるだろうか。(渡すために追いつけるだろうか)
I must catch up on my study because I’ve been behind the schedule.
予定より勉強が遅れているので、はっぱをかけなければ。(取り戻さなければ)

試験問題でも会話でも頻出です。

catch up with(toでも可)= overtake 追いつく、catch up on = recover 取り戻すと覚えましょう。

この機会に似たような表現である come up with 「追いつく、考えを思いつく」、keep up with 「遅れないようについていく」も一緒に覚えましょう。

I have come up with a good idea for the feature of our school festival.
文化祭の出し物について、いいアイデアを思いついたんだけど。
Important!: keep up with rangers for your safety during the back country ski tour.
スキー場外でのツアーの際は、必ずレンジャーに付いていってください。

back contry ski は、スキー場の外(管理区域外)の森林などで行うスキーです。最近、流行っていますが、事故も多いのが実情です。レンジャーは、森林公園などを管轄する管理人(バックカントリーツアーの案内人も兼務する場合がある)です。米国では、警察官のような一定の権限を持っています。

閑話休題 Do you have the time? は構いませんが・・・

ほっと一息 日常使いの英語の落とし穴のコーナーです。

Do you have time?
Do you have the time?

上記の二文は似て非なるものです。あなたがチャラ男(娘)ではないなら、上の文を人に言えば、間違いなく疎外感を味わうことになります。上の文は、ナンバで「遊ぶ時間ある」のような意味です。夜の街角で立っている人とか・・。

下の文は、「時間を持っているか=時間を教えていただけますか」という意味です。大違いですね。

ちょっとしたことかもしれませんが、トリビアの部類のものではありません。まず、間違える人はいません。

sum up 要約する、合計する

Now, the chief manager will just sum up the point.
さて、あとは部長がまとめてくれますよ。

the point (of issue) 論点、問題と解決策、方向性
Now, ~ just さて、あとは~するだけ

sumは合計と覚えて、そこから派生で、合計する⇒まとめると覚えます。結構、よく使います。

Masa, please sum up tasks and let’s wrap up the session.
マサ、課題をまとめて、授業を終わりましょう。

walk around 歩き回る、ぶらぶらする、巡る

Yumi and I went to Takayama and walked around the locations of the movie.
ゆみと私は聖地巡礼のために高山に行きました。

もとの walk around の around は副詞として機能していますが、例文のように前置詞と解釈して、around が目的語(この場合は映画のロケ地)をとっても構いません。

「散歩する」は go for a walk / take a walk がよく使われます。

on duty 勤務中に、職務中に

My family doctor often talks on his cell phone on duty at the clinic.
私の主治医は、診療所での勤務中にしょっちゅう電話している。

duty 法的な責務・義務、duty-free 免税(税金を払う義務がない)、off duty 非番で

官公署の職員(公務の時間がはっきりしている人)などに対して、 on duty と off duty を使います。企業の役員やフリーランスの人には、あまり使わないかもしれません。

no longer もはや~でない

He is no longer our director of the board of our company.
彼は、もはや弊社の取締役ではありません。

These preventive measures for the infectious disease have been no longer sufficient.
感染症の予防対策は、もはや十分とは言えない。

従来は○○だったが、今は違うという場合に no longer を使います。no longer は否定語ですのでこれだけで否定文になります。

普通の not を用いる否定文との違いは、過去(今まで)がどうであったかという意味を内包していることです。今までと違うということを強調しています。

play a role in ~において役割を果たす

IoT (Internet of Things) will play a important role in every aspect of living and businesses.
IoTは生活や仕事のあらゆる面で重要な役割を果たすことでしょう。

play a role in には、一翼を担う、~に大きな影響を与える、一因となっているという意味もあります。

We are playing a role in his presidential campaign.
大統領選の選挙運動の一翼を担う。
The research result has played a role in pharmacy.
研究結果が製薬に影響を与えている。
To strike by lightning plays a role in huge power outage.
落雷は大規模停電の原因となる。

ちなみに、停電は power outage / power failure / power down / power stoppage /power cut / to cut out / to go out / blackout / the interruption of electric power / be off … など多くの言い回しがあります。私たちは、文脈で使い分けています。

make do with 何とかあるもので済ます

It gets cold. We can make do with anything at hand to warm ourselves instead of heat of fire. (at the situation of tiny bivouac, in the winter mountain, etc.)
(雪山で)寒くなったね。火の気の代わりに、何かありあわせのもので暖を取ろう。

本当は、もっとこうやって・・という理想はあるものの、今あるものや能力でなんとかやりくりしなければならないことってありますよね。(ほとんど、そうかもしれませんが)

そんなときに make do with を用います。do や一般動詞と違い、ちょっと足りないんだけどというニュアンスがあります。それでも何とかなる(する)という意味が強いです。

他に「お茶を濁す」「適当に済ます」という使い方があります。

A: The party planned by my boss will be held soon. But I don’t feel like going today.
B: Don’t worry. You may make do with and come out, if you cannot take a rain check.
もうすぐ、上司に誘われた宴会があるんだけど、今日は行きたくないなぁ。
あまり気にしないで。断れないなら、お茶を濁して帰ろうよ。

(2020年2月25日に加筆しました)

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