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慣用表現

英作文のために覚えておきたい慣用表現や構文(6)

基礎Ⅰレベル(TOEIC L&R TEST ~600 / 英検2級)

昨日は立春 (The first day of spring) でした 。節分 (The last day of winter) までの厳しい寒さも緩み、暖かい穏やかな日を過ごしました。慣用表現や構文の記事がご好評ですので、続きを書かせていただきます。例文を参考に、ご自身で改造して使ってみてください。本来の意味(内包されている意味)を大切にして覚えましょう。

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keep in touch 連絡を欠かさない(つながっている)

I’m sure to keep in touch by mail.
必ず手紙を書くからね。(ずっと書くからね)

To keep in touch with valuable customers is the secret of a rush of business.
得意客へのまめな連絡(つながりを継続すること)が商売繁盛の秘訣です。

単に連絡を取るというだけでなく、継続していくというニュアンスがあります。keep in touch は、手紙や会合が終わった別れ際などに使われることが多い表現です。

make a long story short 手短に言うと、要するに

You don’t have enough credits and seems to be less serious in my class. To make a long story short, you are in trouble to move up.
必要単位が足りず、真面目に受講しているようにも見えない、要するに、君の進級は難しいということだね。

Long story short, –
端的に述べますと・・・。(仕事の報告や論文発表のサマリーで重宝)

in a nutshell でも同じような意味で使われます。小さな栗の中にまとめるという発想です。同様の考え方は、動詞で言えば summarize、名詞で言えば abstract にもつながります。

make a long story short の make a を省略して、long story short で話を始めることができます。発表などの締めくくりで重宝します。

not my cup of tea (遠回しに)私の好みではありません

This music is not my cup of tea.
この曲は好きじゃない。

紅茶の味に起因したと言われる英国発祥の言い回しです。面白い。英国以外でも使われます。

あなたの好み(の紅茶)であっても、私の好み(の紅茶)ではないということです。勿論、紅茶以外、何にでも使えます。I don’t like ~ と直接的に言わず、必要に応じて遠回しに大人の表現をしてみましょう。

応用例 The movie we watched yesterday night was not my cup of tea but I was happy to share the time with you.
昨晩一緒に見た映画はあまり面白くなかったけど、あなたと一緒に居られてたのでよかった。
(口説かれています)

not so much as ~さえしない

The company that caused a big scandal must not so much as apologize.
その会社は大きな不祥事を起こしながら未だに謝罪さえない。

Not so much as an inch could be moved.
微動だにできなかった。

not so much ~ as - は別の意味(~というより-です)で使われます。区別して覚えましょう。

応用例 Kyoto is not so much a traditional city as a venture businesses one nowadays. 
今では、京都は古都というより、新産業都市と言えます。

the more … , the more … ~すればするほど

The more we study English, the more we love it.
勉強すればするほど英語が好きになる。(英語とはそんな教科だ)

The origin of the universe becomes (the) more mysterious the more you study it.
研究すればするほど、宇宙の起源は神秘に包まれていることがわかる。

「the 比較級, the 比較級」の形式は、「すればするほど益々それが大きくなる」という意味で使われます。The more, the better. 多ければ多いほどよい。というのも覚えておきましょう。

語学って、学ぶほどのめりこみますね。私だけか・・。

if any もしあれば(あるか無いか分からないが、もしかしてあれば)

Call me soon, if any, when the machine breaks down.
万一、機械が壊れたら、すぐにお電話ください。

Declare, if any, (you’ve contraband goods and else).
(禁制品など)もしあれば、申告してください。

「ほとんど無いが、もしあれば」というニュアンスです。

厳密な技術の報告書や論文などでは使わない方が良いと思います。日常の仕事の会話や授業で使う分には支障ありません。

get it 理解する

Mama: If you are late for lesson today, call me and mama will tell your tutor so. Got it?
今日、塾に遅れるなら、お母さんに電話してよ。先生にそう言うから。わかった?
Her boy: Gotcha. (I got it.) うん、わかった。

I’m sorry I didn’t get it. Please tell me once again.
すみません、よくわかりませんでした。もう一度おっしゃってください。

会話でよく使うのが、get it (わかる)です。Have you got it? (理解しましたか)と尋ねて、I’ve got it. と返事があれば、I acknowledged what you said.(了解しました)ということになります。

会話では、例文のようにくだけた表現でもOKです。

work well (with) (~と)うまくやっていく

A: Alan got promoted and moved to the R&D group last month. Does he work well with the group’s members?
B: I’ve heard of him and he’s okay.

A: 先月、アランが昇進して、研究開発グループに異動になったけど、彼、向こうのメンバーとうまくやってるかしら。
B: ちらっと聞いたけど、まあまあみたいよ。

work well は仕事上の付き合いを「うまくやっていく」という意味です。表面的にうまくやっているという場合でも使えます。

プライベートな友達と長い付き合い(馬が合ってうまくやっている)というのいは、お馴染みの get along with を用います。こちらは、本当に仲が良いときしか使えません。

in the same boat 呉越同舟 (発展レベル)

We and ABC Company that is the opponent in this region are at present in the same boat to be from a united front for the deregulation.
この分野でライバルのABCカンパニーと当社は、いまや、規制撤廃を求めて共闘している。

ライバル会社(opponent 競争相手)と一緒に、政府や規制官庁に対して、規制緩和を求める戦いをしているという意味において、呉越同舟(in the same boat)だと言っています。

例えば、特定の薬をネット販売できるような規制緩和の運動が挙げられます。業界としては、共通の利益があるので、ライバルとでも手を組む。

いつもはライバル(敵)でも、たとえ表向きであっても、その時(難局)はお互いに協力しなければならないというときに使うことができます。(仕方ないというニュアンスが濃い)

もともと仲の良いもの同士なら、上記の例のようには書きません。

Words & Phrases
a business region ある事業分野
at present いまや
be from a united front 統一戦線から⇒共に戦っている状況にある
deregulation 規制緩和

呉越同舟 ・・・ 仲の悪い者同士でも協力して事態を乗り切ること。

中国の春秋時代、呉(ご)と越(えつ)の国は互いに仲が悪く、争いが絶えませんでした。それでも、人知の及ばない大河(揚子江)を渡るときは、(表面的であれ)互いに協力して、何とか無事ミッション(渡河)を達成するのでした。

兵法では、兵に共通の敵(課題)を与え、一致団結して戦い、劣勢を挽回する(難局を乗り切る)ことを言います。

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