基礎Ⅰレベル(TOEIC L&R TEST ~600 / 英検2級)
こんにちは、うさやまです。今回は、前置詞の第2回目です。
よく使われる from / to / for の意味や基本的な用法を見てみましょう (^^)/
from :「~から」
from は、動作の起点や出発点、時間や数量などの起点を表します。
起点(from の後ろの名詞)から「離れていく(分離)」という意味があります。
その意味から派生して、出身・起源・原因の意味も表すことができます。
各々の意味の例文をご参考まで。
She came from Australia.
彼女はオーストラリアからやって来た。
この場合、当時(昔)、豪州から(ここに)やって来たという意味です。
ちなみに、豪州からやってきて、今もその人がここ(そこ)に居るという意味ならば has come from とします
The national museum is a 15-minute walk from here.
国立博物館へは、ここから歩いて15分です。
これは、単純に「ここから○○分かかる」の定番です。徒歩ということで、距離を時間で言い表しています。
Mike goes to school from Monday to Friday.
マイクは月曜日から金曜日まで学校に行きます。
こちらは from ~ to ・・・ で、~から・・・までという「期間」を表しています。
I will go out from 2 p.m. today.
今日は、午後2時から出かけます。
これは直観的に分かりやすい。ある時刻から後は外出している(自宅にいない)ということです。
His mother is from France.
彼の母親はフランス出身だ。
出自を表すときの言い方です。~出身と訳します。
また、from を使って「原材料」を表すこともできます。
be made from ~ :「~から作られた」
⇒ できたものを見ただけでは、何でできているか分からない場合に使います。
Cheese is made from milk. チーズはミルクから作られる。
Paper is made from trees. 紙は木から作られる。
to :「~に向かって」
to は、動作の方向や到達点、目的地を表します。また、to の後ろに物や人など動作の対象、受ける相手を置くこともできます。
She went to the library after school.
放課後、彼女は図書館に行った。
行くという動作に対して、「~へ」という方向や目的地を示しています。
Could you pass it to him?
彼にそれを渡してあげてくれませんか。
目的のものを渡すとき、~に対してと受け取る相手を指定しています。
不定詞にも to を使います。混同してしまいそうですね。しかしこの場合は、例文のように必ず to の後ろに動詞の原形が続くので、見分けることができますよ。(^_-)-☆
I woke up early to catch the first train.
始発の電車に乗るために早起きをした。
上の例文は、to不定詞の副詞的用法(~するために)です。
for :「~に向かって」
for は、基本的に「方向」と「期間、範囲」の意味を持っています。to の意味とよく似ていますが、少しニュアンスが違います。
for は、どこか、何かを「目指して」「目的として」というイメージです。
This train is bound for Kyoto.
この電車は京都行きです。(京都へ向かいます)
よく車内で聞く bound for で「~行きの列車」ということになります。
He left for Paris last week.
彼は先週、パリへ向かって旅立った。
この for も「~を目指して」という意味になります。
この例文の場合、単に目的地に向かっているという意味で、この時点では実際に到着したかどうかは分かりません。
I have stayed in London for three days.
私はロンドンに3日間滞在した。
こちらは、「3日間ずっと」ロンドンにいたことを表します。つまり、期間を表しています。
他にも、意味を広げてこんな使い方もあります。(^^)/
〇「対象」
I’m looking for her. 彼女を探しています。
For old time’s sake, I give you some money. 昔馴染みの誼でお金を貸そう。
〇「目的・利益」
We went out for a drink last night. 昨晩、私たちは飲みに出かけた。
This is a birthday present for you. これは君への誕生日プレゼントだよ。
We get the achievement for our benefits. 共通の利益のために共に成果を出そう。
今日はここまで。お疲れさまでした (^^♪
※この記事は、2017年9月の記事をブラッシュアップしたものです。