分詞を使った表現は、特に書き言葉で便利ですが、気を付けなければならないことがあります。以下の(1)と(2)は同じ意味ですので、文の構造を見比べてみましょう。
(2) Anne went to school weeping yesterday.
(1) ①アンは昨日学校に行きました。
②(その時)彼女は涙を流しながら泣いていました。
(2) アンは昨日泣きながら学校に行きました。
②の付帯状況を①と組み合わせ、主動詞 go の補語として用いることで、~しながら・・・するという意味になります。
with を一緒に使うのは、主語と別の人・ものが主語と一緒に居て(または、存在して)、主語と違うことをしている場合に限られます。with により主語と別の人やものを明確にします。日本人はとかく with を使ってしまいがちになりますので気を付けたいですね。
以下は、よく使う「付帯状況を表す with + 名詞 + 分詞(形容詞、副詞、前置詞句など)」の例です。
父は、携帯電話が鳴ったままで、急いで階段を下りてきた。
She spoke with her eyes with large tears (dropping).
彼女は涙ながらに話した。
付帯状況を表す句の中の名詞が主語になって、分詞の部分が動詞や述語になることが分かります。
Her large tears were dropping at that time.
以下の英文を和訳してください。
(1) with を使うもの
He asked a clerk to make his computer fixed up by its manufacture without additional fee with the harddisk completely survived.
(2) with を使わないもの(主節の分詞の主語が同一の場合)
His car was returned certainly fixed up.
<解答例>
(1) 以前のままのハードディスクの状態で(データが消えていない状態で)追加料金なしでメーカーでの修理が可能かどうか彼は店員に尋ねた。
(2) 彼の車は確かに直って戻ってきた。
◇やや難解なので、以下のようにすると分かりやすい(敢えて with を使う)
His car was returned with the dealer’s garage maintaining.