基礎Ⅰレベル(TOEIC L&R TEST ~600 / 英検2級)
比較構文 Comparison
形容詞と副詞を原級・比較級・最上級の3つの形に変化させることで、2つ以上のものを比べる時に用いる表現です。この変化は、語によって規則的に変化するものと、不規則に変化するものがあります。
原級 as ~ as
2つ以上のものの性質の程度を比べて、同じくらいであることを表現する時に用います。
<as + 原級 + as ~> 「~と同じくらい…だ。」
He is as old as my grandfather.
(彼は私の祖父と同じくらいの歳だ。)
Mary talks as fast as you.
(メアリーはあなたと同じくらい早口で話す。)
I have as many books as you.
(私はあなたと同じくらいたくさんの本を持っている。)
一つ目の例文は、SVCの構文で be 動詞の補語の形容詞 old を対象とし、同じくらいの歳だと言っています。
二つ目の例文は、自動詞を修飾する副詞 fast を対象とし、同じくらい早いと言っています。
三つ目の例文は、SVO型の他動詞の目的語 many books を対象とし、「同じくらい多くの本」と言っています。
as many books as の many は、books を修飾する形容詞なので、books as many as としないように注意しましょう。(*^^)b
<not as + 原級 + as ~> 「~ほど…でない。」
I can’t play the piano as well as her.
(私は彼女ほど上手にピアノを弾けない。)
My car is not as large as this one.
(私の車は、この車ほど大きくない。)
一つ目は、not で well が否定され、~ほど上手に弾けないとなります。as not well as とはしません。
二つ目も not で 形容詞(補語) large が否定され、~ほど大きくないとなります。
このように、形容詞でも副詞でも「原級」を使って、同じような状況や状態を表すことができます。
例文を何度も書いて覚えましょう。(^^♪
比較級 the comparative degree
2つのものを比較して、一方が他方に勝っていることを表現する時に用います。
<比較級 + than ~> 「~よりも…だ。」
Today is warmer than yesterday.
(今日は昨日よりも暖かい。)
He can run faster than me.
(彼は私よりも早く走ることが出来る。)
一つ目は、形容詞に er をつけて比較級の形式を示し、than 以降にある内容よりも大きい(または小さい)等を示しています。この場合は、~よりも暖かいです。
二つ目は、副詞に er をつけて run を修飾し、than 以降の内容よりも早いと言っています。
not ~ 比較級 than の場合は、上記と反対の意味になります。(暖かくない、早くないとなります。)
最上級 the superlative degree
3つ以上のものを比較して、その中の1つが他のものより優れていること(あるいは最も大きい、小さい、強い、弱い等)を表現する時に用います。
<the + 最上級 + of (in) ~> 「(~の中で)最も…だ。」
She is the youngest of the five.
(彼女は5人の中で一番若い。)
Yesterday was the coldest day in this winter.
(昨日はこの冬一番の寒さだった。)
一つ目は、of 以降の記述の中で、最も若いという具合に比較しています。一番のものをいうときの定番表現です。
二つ目は、in 以降の記述の中で、最も寒いと言っています。一定の期間をさす場合は in を用います。
比較級と最上級の変化のルール
形容詞や副詞を比較級、最上級に変化させる時には次のようなルールがあります。(^^)/
(1) 1音節の語の場合、基本的に比較級は”er”(語尾が”-e”で終わる語には”-r”)、最上級は “-est”(語尾が”-e”で終わるものには”st”)をつける。
(例)
・long(長い):longer longest
・warm(温かい):warmer warmest
・old(古い):older oldest
(2) 語尾が「子音字 + y」で終わる語は、”y”を ”i” に変えてから”er”, ”est”をつける。
(例)
・pretty(可愛い):prettier prettiest
・easy(容易な):easier easiest
・happy(幸福な):happier happiest
(3) 語尾が「短母音+子音」で終わるときは、その子音字を度重ねてから”er”, ”est”をつける。
(例)
・hot(熱い):hotter hottest
・big(大きい):bigger biggest
・red(赤い):redder reddest
(4) 2音節以上の語で、語尾が-ful, -less, -ish, -ous, -ive, -ingなどで終わる語、3音節以上の語、語尾が-lyで終わる副詞は、原級の前に”more(比較級)”, ”most(最上級)”をつける。
(例)
・difficult(難しい):more difficult most difficult
・interest(面白い):more interest most interest
・beautiful(美しい):more beautiful most beautiful
・different(違った):more different most different
(5)不規則な変化をするもの
(例)
・good(良い)/ well(健康な、よく):better best
・bad(悪い)/ ill(病気の、悪い):worse worst
・many(多数の)/ much(多量の):more most
※2013年1月の記事に説明を加筆しました。
Last Updated on 2023年2月13日 by Usayama